200915 Rejet作品に向き合うオタク女

evernoteにRejetについてベタ打ちしたやつをそのまま貼ります。

ガクショウさんの

gakushow.hatenablog.jp

が本当に好きで、個人の感じることとかを絡めてささっと書いたものです。
2021/9/30追記:鬼のように引用したりしていたらTwitterで相互になりましたが、無言を貫いています。
女性向けコンテンツ・Rejetについて
女性向けコンテンツとは大体主人公と攻略対象がいい感じになりキスしたり付き合ったり結婚したりするやつ(のはず)
女性向けコンテンツ制作会社ではあるものの、Rejet作品ではこの限りではない
Rejetの作品においては受け手が殴られたり蹴られたり罵倒されたりサイダー(ラムネ…?すいません……)をかけられたり泥水を飲まされたりする
一見すると女性が虐げられる作品が多くあり、女性の権利やらなんやら考えるとどうなの?という感じ
 
女オタク、女性全体について
最近は当てはまらないかもしれないが、男性にリードされるべき存在、男性の脅威にならない/想定する範囲内での二次元男性との恋愛がレギュラーとされる
男性声優ラジオへの結婚報告や子供の成長投稿などを観測することがあり、オタクの女はいずれオタクをしつつも家父長制に組み込まれることが一般的・あるべき姿としてあるのかと感じる(個人的経験に基づく)
9/19追記
オタク女が未婚・年齢に関して言及されてBBAなのにオタクしてる〜・キッズはお金落とさないから・○○歳なのに未婚でオタクしてるの?などと言われるのはジャンルがジャニーズだろうと二次元だろうとバンギャルだろうと普遍的なことらしい
結局女性向けコンテンツの幅を広く取っても、女性同士のオタクコミュニティの中で男性が配偶者・交際相手として良しとする(と想定される)女性以外は嘲笑の対象となる傾向がある
女性向けコンテンツにのめり込み、結婚出産など社会からの様々なプレッシャーから逃れたとしてもその過程でまた同じような議論の場に引きずり出されることとなり、たとえ男性(主導で作られた)規範を用いる恋愛の形から逃れたとしても、女性たちはコンテンツ内部にいる限り同性同士で規模の小さな社会を再生産している
 
オタク女・コンテンツを消費する女性と制作側の姿勢
毎年量産される若手俳優もしくはジャニーズによる少女漫画の実写版
最近は少ないが一時期の壁ドン床ドン等テンプレ化された「女子はこういうのが好きなんだろう」的演出の飽和
上に挙げたような内容でもちろんコンテンツを消費する女が喜ぶことは喜ぶが、似たようなものが続くと主に男性向けとして作られる作品に比べると(主観ではあるが)女性向けコンテンツは舐められてるな^_^みたいな感想を持つ
もちろんよく出来た作品、愛されている作品がたくさんあるのは承知の上です
 
Rejet作品を選び取るオタク女
ただあくまでも先に挙げたRejetの暴力(ざっくり)を受け取る立場は(主に)虐げられることを選び取っているが、その選択をすること自体が<女オタク、女性全体に>で述べたような男性の規定した女性像を乗り越える行為なのではないか
9/18追記
結局岩Dが男性として制作側にいること、他の女性向けコンテンツを作ってる人間が男性規範(伝わる?男性の規定した女性像)に基づいてることは間違いないけど、その中でRejetがニッチさを突き詰めていった結果女性が選べる作品の幅が広がったんじゃないかな〜と思う
似たようなことはRejetの代表作ディアラバの歌詞を題材に書いてる方がいる
 
Rejetにおける加害と被害
受け手が虐げられながらも加害側の男性の境遇を消費する(もさらにそれが否定される)という作品も存在する
シチュエーションCD帝國スタア参邇
ざっくり言うと体を売るしかない境遇で育った男性から傍若無人な扱いを受け罵詈雑言を浴びせられるというシチュエーションCDだが、そこで語られる彼の物語はひどく悲しく切実である
知ったつもりになって満足してることの方が何も知らないやつらよりタチが悪い
実際に参邇のセリフとしても以上のようなものがあり、このシチュエーションCDを聴いて彼を哀れむことを否定されるというのがこの作品において聴き手が真に虐げられることなのではないかと感じる
 
Rejet(岩崎大介)のコンテンツへの向き合い
ヒット作をナンバリングし続編を売るのが今のRejetなんだろうな…と新規ながらに感じているが、コンテンツに付随する楽曲や新しいことへの貪欲さ、既定路線を外れていく(良い意味で)力というのは強いと思う
挙げると
・新作へ起用する声優の大幅な変更
→Rejetには御用達と言われる声優がおり、もちろんその人たちも起用されているが楽曲に力を入れていると思しきコンテンツで既に
経歴を持つ(アーティストデビュー済・他アイドル系コンテンツへの参加実績がある)を新たに起用
(これは個人的に楽しみだから特に力が入ってしまった…)
・円盤が売れない時代のアイドル
→同一の収録内容でCDジャケットを複数用意して売っていたマジフォーが配信限定の楽曲をリリース
楽曲に力を入れているという岩崎の発言が過去に駒沢大で行われた講義であったようで、楽曲からRejetに惹かれたオタクとしては解釈の一致で大喜びした
というのも規模が大きい好きなコンテンツで思い入れもあるが、目新しくはない楽曲が多いと感じることもまあまああるためRejetの作品に付いてくる楽曲はそもそもターゲットが狭い割に珍しいことをしているという印象が強い
EROSION1枚目1曲目から攻めすぎじゃない?めっちゃ好きです
<オタク女・コンテンツを消費する女性と制作側の姿勢>は個人的な感想でしかないのだが、そこで書いたようにわたしはオタク女を舐めてるな〜みたいな作品はあまり好きではなく、単純におもしろい(いい曲がある)ところに行きたいと常々思っている
なので女性向けだからこの程度でみたいな妥協とかをあまり感じず、とにかくおもしろいものを作るという取り組みを(これも主観だが)やめないRejetと岩崎大介に期待し興味を持っている
最近採用したり後継者育成の話をしたりしてるけど岩D引退しないで…