211111環境型セクハラについて

ポスターで服を着て、すこやかであれ

自分の立場が女なんだか男なんだか分らなかった、未分化の状態でオタクになったので男性オタク向けとされる不自然な服のシワへの萌えとか、ニーハイの上に太ももの肉が少し乗るのとか、妙にくびれたウエストに抵抗がないし、かわいいとも萌えだなとも思う。自分はオタク絵ポスターの存在を許さないのではなく、ゾーニングされていれば問題ないと考えている。だから公共の場所でのオタク絵ポスター掲出について問題になると、苦々しい気持ちになる。もうたくさん言及があると思うが書いておく。

自分の中で、オタクが萌える胸とか扇情的な表情とかそういうのは記号でしかないという考えがある。というのも下手なりに絵を描くと、写実的でないイラストというのが単にパーツを並べたもの(自分は特に上手ではないため…)であるということがかなりはっきり感じられるからである。

こういう感情のときにはこういう目を、頬を染めるのも、細い線の方が萌えに近づくみたいな、そういうコード(code)があると思う。ただそれはあくまでオタク内での「コード」であり、記号として認識する能力であり、これが備わっていない人間には当然気持ち悪いオタク向けの絵として、過度な露出やポージングと相まって有害に感じられるのである。

コードとして認識できる・取り扱われる作品が好きな場合にも、気持ち悪い(まで行かずとも、お前ああいうのが好きなんだろと揶揄されたり不愉快だ)と感じる人間は存在するだろうし、やっぱり公的な場所でオタク絵ポスターを掲出するのはやめろよ…以外なくなってしまう。オタク絵ポスターは部屋に貼ろう。オタク絵ポスターを持って社会に認められたいと叫んでも相互理解には至らずオタクは苦しむだけであろう。

繰り返される議論を見るたび、学ばないな…と思いつつananのオトコのカラダとかの特集のデカい広告に反発が起きないのについて疑問に思う。

自分は女だが生身の男性が性的な感じで現れるのが割とマジでキモくて無理だ。対象男性を性的消費したくないのにデカい広告とか書店のポスターとかを前にした瞬間に、無理にその立場に置かれてしまう。それが嫌なのに、コンサートで本人がうれしそうに告知をしていたので(彼の目指すジャニーズの王道マイルストーンに、あの特集があるだろうというのは自分の中でもよく分かっていたため)読まないのにとりあえず買った。オタクは最低最悪で最高に愚か。読まないなら買うな。あの広告も自分からしたら環境型セクハラだが、そう感じる人間が少ないから意見としてあまり目にしないのだろうし、そういった点では自分は割と少数派なのかと感じる。