薄桜鬼・真改 風ノ章/華ノ章-藤堂篇 雑感

へーすけ!!!へーちゃんをやったのは想定外だったのですが大穴でした。まだプレイ中です。

平助がいいなあと思ったのは度々書いているように、劇場版を観てからである。

劇場版「薄桜鬼」公式サイト

いろんな配信サイトでみられるのですがスクリーンで観たいな~~と思う。

ディスク買って自分のために上映しようかすら迷う。

へーちゃんは、千鶴と年齢が近くて、いちばん迷っていて、いちばん千鶴に近い。自分も周りも移ろいゆくものだとしっかりと認識していて、平助は強いなあと思う。平助ルートは既にミュで流れを知っているのだが、やっぱりテキストで入ってくる情報量は多い。あと吉野裕行の演技である。うまい。それはそう。

平助の境遇に涙するのは、かつて自分でも書いたように、キャラの不幸に萌える行為だなあと思うのだが、自分が苦しくて泣いていたのはそれだけじゃなかったような気もする。平助は、千鶴がどれだけ手を伸ばしてもずっと自分は死者であるという意識を捨てないし、それはまず、共通の事実として存在しているから千鶴が何をどうしても現実は何も変わらない。平助が捨てきれない諦念にも自分は身に覚えがあるし、同時に千鶴の気持ちにも身に覚えがあるから苦しい。自分は好きな人間のことを手放しに評価しているのに、相手はそうは思っていないから微妙に摩擦が起きる感じ。ほんとに、プレイしながらこれまでで1番泣いたかもしれない。平助はすごくまじめなんだなと思う。だからたくさん悩む。わたしはそんなへーちゃんが…好きだよ…泣けてきた。

なんか、こう、平助が立っているには同程度で話ができる相手=千鶴が必要なんだよなと思う。これは、史実で死んでいる人間ルートならではの説得力である。史実で死んでいるからこそ考慮すべき内容(何年にどこで何をしなければならないという制約)が減り物語に注力できるんだよなあ…(笑)みたいな。そういうことはどうしても考えてしまうのだが、とにかくわたしは平助が最初から千鶴を守る、絶対にと言い切らないのが好きだった。何があるか分からないしときちんと話す平助は誠実だ。誠実であることは迷うこと、揺らぎを受け容れることである。

龍之介と小鈴を物陰から見る場面が悲しかった。これは自分にも通ずるからかもしれない。人生の分岐途中までは一緒にいた人間が、自分とは全く違う、おそらく一般的とされる道を進むことになっているのを目の当たりにして、自分は自分で選んだ道だから仕方ないしどうしようもない、それでも比べてしまってつらいと思う気持ちは矛盾だ。矛盾しているけど間違いなく人間が抱くものとして在るはずで、だからつらい。

華ノ章に入ってから攻略を見るのをやめたのだが(イチかバチかの賭け)、今のところ悪くなさそう…!平助ルートってこんな感じだと思わなかったしいちばん苦しい。というかミュでは問題解決のときの快感に重きを置いている感じだったので、ここまでとは想像できなかった。たしかに平助は苦しんでいたのですがね…。これは映像になっているものをみてるからかもしれない。

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初めて何も参照せず進めてtrueを迎えられたのが平助でよかった。平助ルートだと山南さんと平助が対照的で悲しい。羅刹だから沖田ルートと似てはいるんだけど、わたしは平助のが好きだったな~と思う。平助がとにかくいい……。

「鬼と羅刹が手を取り合う」というのがテーマだったから、風間千景さんもかっこよくて愛しくてありがたい。そろそろ風間千景専属翻訳者になれる気がしてきた。ちー様は、言ってることを8割希釈しないと彼の本意にたどり着けないというのがおもしろいやつです。いいやつ。平助と口げんかしてるのかわいかった。山南さんのがたぶんちー様より年上かあ…と思わされたりして、改めてちー様って年若き頭領なんだな…という発見があった。平助と千鶴と話していると「鬼の頭領」という面よりも、千鶴たちより少し年上のちょっと頑固な若者であるという面が強く見えてよかったです。かなり口下手というか、あれで周囲の人間が真意を汲み取ってあげてたんだろうな…となる。

そして悲恋やりたく…ないなあと思っているスチルに抜けがあるのが気になるし、どんな悲恋なのか気になるは気になるのだが…う~~ん!(笑)

真改のFD買うか買うまいかとずっと悩んでいて、とりあえず月影買えばいい…と思っていたのに平助のエピが気になって銀星も買うことになりそう。泣 なんでや。

たぶんまた追記します!