「成長しろ この3日間でだ」 舞台 弱虫ペダル THE DAY1雑感 #ペダステ

今年もわたしの夏になってくれてありがとう♪

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a07ww17i.hatenablog.com

待ちに待ったインターハイ初日!すごく楽しくて自分が入らなかった日も遅くまでタグの付いているpostを読んでわかる~……みたいなことを言っていた。すごく楽しかったし魅力的だった。う~ん書きたいことはたくさんあるんだけど、たくさんありすぎてどこから…と悩んでしまう。わたしは概ね観た作品の座組を大好きになってしまうため去年も全員大好きになって帰ってきたし、今年はキャラクターのことも全員大好きになって帰ってきた。ペダステ最高!そして次回作が半年後の上演、そしてキャスト変更なしというのがすごくうれしい!会場で聞けてよかったなあT_T!こう、現実の話ですがキャストにとっても固定で出演が決まっている作品があるというのはきっと安心感があるんではないか…と思う。それにわたしは今シリーズ1作目から運よく観ることができているし、原作のことも好きになれたから楽しみが倍。発表があるって聞いたときもう次作の発表しかないでしょう!と分かっていたけど、それでも叫んだし泣いた。楽しみです!

感想などはお話の主軸4点について→他好きだったところなどの順に書きます。

 

田所・鳴子・泉田のスプリント対決

これが今作の(IHのコースは決まっているので当然)最初のエピソードでよかった!!!と思う。わたしは感想が書ける全ての場で田所さんと寒咲先輩の話が好きだと書いているので、今年もハイライト的に・田所さんの走りの根源として登場するのがすごくすごくうれしかった。「勝ちてえのにやめるなんて選択肢はねえ」。このセリフが毎回好きで最終的に寒咲先輩をめちゃくちゃ双眼鏡で眺める人になっていた。寒咲先輩は田所さんが前に進もうとしているのを見て、その度満足そうに笑っていて、わたしはそれが好きだった。鳴子にも共通することなんだけど、田所さんの「負けを知らないスプリンターが強くはなれない」・「汚れた槍ってことはそれだけ戦ってきたってこと」これが人間の声で舞台上で表わされることが自分にとってはすごく救いだった。自分の好きなフォーマットで、自分が信じたい言葉が語られることの強さをたくさん感じた。田所さん好きすぎる…と漫画読んだ後よりもキャラを好きになっている。

総北のスプリンター2人がギャーギャー言いながら進んでいくのも大好きだった!絶対に負けたくない相手だけど、勝負についての哲学を共有する、「120人の中にいる絶対裏切らない5人」のうちの、1人。2人がIHに向けて準備した奥義的なものは「ねえ…けど」/「ないっすけど…」/「「負けるのはもっとねえ!」」って言い切るのが好きすぎた。アツすぎる!かっこよすぎる!ずっとにこにこしながら観てた。

泉田くんはマジで最初から勝ちそうで…でもその余裕が身を滅ぼすんだなあ…。わたしが泥臭い総北を好きなのもあり、シュッとしてて自信がある(もちろんその裏には努力があるんだけど)泉田くんに肩入れできないというしゃーない問題が発生していた。ごめん……。ただ、負けた・期待に応えられなかったって落ち込む姿はIH選抜の中では年次が下の人間らしくて切なかった。泉田くんからも黒田についてのセリフがあってよかったなと思ってました。黒田好きなので……。

東堂・巻島のラストクライム

観客の99%がこれを観に来ていただろすぎる。かく言う自分もそうでした。漫画で読んだときよりも当たり前だけど感情がこちらに大きく提示されて、めちゃくちゃ揺さぶられる。わたしが舞台好きなのってこういうことなんだよなと思えるのがラスクラだった。

わたしはとにかく山本さんの体型が好きすぎて、というか巻島をやるために生まれてきた人じゃ~~~んと最初全身のビジュ見たとき思っていて、今回も巻島のための山本さんかも……(そんなことはない)と思っていた。そして東堂のフクシくんも本当に東堂で…。素人?みたいなことしか言えない。そもそも去年は箱学は顔見せ程度の出演、わたしも原作全然読み進められてない段階で観劇していたので巻ちゃんがカッケー先輩だということしかよく分かっていなかった。東堂さまへの理解(?)が深まった状態で観る東堂さま(と巻ちゃん)のエピ、サイコーすぎて毎回「まきちゃ~~~ん!!!」を聞く度爆笑して最高で超笑顔になっていた。

真面目な話、東堂さまは人気キャラでそしてめちゃくちゃレートが高い(友人との間では「ペダルのベッキョン」と呼んでいる)んだけど、まあわたしの読みが浅いのもあり、好きだけど刺さるキャラではなかった。それがフクシくんの東堂さまできれいにひっくり返されたな~~~というのが感想。東堂さまが人気である理由がきちんと実体・実態を伴って出現している。迷いのない指差し、腕の使い方、堂々とした立ち姿、朗々と語る姿。全部が全部東堂尽八の人気を理解させてくれた。ほんとに好きだったな…来るはずない、期待するなって苦しそうに言う東堂さんが……本当に…。巻ちゃんと走れないって判明して若干フォームが乱れるのを見るのが本当に苦しくて、それでもまっすぐ駆け抜けていく、山岳だけは譲らんと言うのもすてきだった。客は巻ちゃんも坂道くんの入部が決まって勝負できる!って喜んでいたのを知ってるから余計につらかった。個々の技量で勝負が決まることもあるけど、改めてロードレースがチームでやる競技なんだと突きつけられる瞬間。その後坂道くんの合流のおかげで、追いついた巻ちゃんのことを知る瞬間の緑が混ざった照明を見られて、夢ならば…というセリフが聞けて本当にうれしい。

巻島先輩って最初の方を読んでる人が1番に好きになるキャラだと思う。かっこよかった。飄々としている巻ちゃんがテッペン獲るって言うから燃えるし、だから坂道くんが合流して巻ちゃんが前に出るとき総北のみんなが行け!!!(あまりにもみんな気持ちが入っておりあんまりそれぞれ何言ってるのか聞き取れない)って言うんだよな。山本さん自身も飄々としててマイペースっぽい(知らん)なと思っているので、だからこそチームのために引く・東堂と勝負する巻島の姿との親和性が高いなあと思って観ていた。とにかく巻ちゃんも諦め、落ち込み顔が長いから楽しそうに走る姿が見られて本当にうれしかったな…。2人とも毎回山岳ゴール目指した後での兼ね役お疲れさまでした!!!

坂道くんの100人抜き

ペダステで…客席降り!?!?!?の客席降り演出があった部分。何をどうするんだろうと思ってたけど超よかった。これがあったから演者も客を沿道で応援してくれてるみたいと言っててなんか…よかったな…。マジで100人抜くのはキャストの総数からして無理なんだけど、できる限り物理的に100人抜いていてよかった。あそこは笑いと真面目さのバランスがすごくすごくすごく難しいはずなのに、坂道役の島村くんがマジでやっていること・島村くんの人を惹きつける力によって成立していた絶妙な場面だったと思う。

全編に通じて言えることだけど、2022年からのペダステしか知らない身としては、この作品の緩急の付け方がすごく自分に合っていて好きだなと思う。自分は流行ってるギャグみたいなのがアドリブで入る作品はあまり好きじゃなくて、笑いに関して許容範囲がかなり狭いのにあんまり気にすることなく楽しめたのがうれしかった。ただ片言の日本語を揶揄する感じに使うのと、それを客が笑うのは嫌でした!!!!!!好きな作品だからこそやらないでほしいことでした。ふつうに我々が話す英語とかを海外で嘲笑されたら嫌でしょう。

アシスト/エース対決・伏兵京伏

去年から観たかったアシスト対決!!!!!!これは演者への思い入れが500%なのも手伝って楽しみにしてたんだけど、その期待を裏切らない仕上がりだったと思います。

とにかく莉多くんの荒北の出番が増えたことにより、めちゃくちゃ荒北であるということが証明されてしまった。荒北のフクチャアン!とかジャナアイ?!がマジでそのまま、それ。そして野獣・荒北を体現するフィジカル。スロープのフチを使ってのアクロかっこよかったし、あの舞台全部通してめちゃくちゃきついだろうと想像するんだけど、よくその中で入れてくれたな~……と思いました。わたしは荒北が沿道に「がんばれじゃねえよてめーががんばれ」って言うのが好きだった。正論だから…。

「先頭は静かだ」→「先頭は俺が走る!」聞けてよかったなあと思う。今泉、総北の円陣のときに鳴子に振り回されてたり、ちょっと得意げだったり責任を感じてたりしていてよかった。いろんな今泉くんが見られてうれしいです。わたしは「暑さのせいかな…柄にもなく…」みたいなのが好きだった、な…。あと、御堂筋に「メンタルもフィジカルも強くなった」って言い切るのがよかったです。そう言い切れる人間が今泉なんだよなあ……と思った。

スプリント対決は舞台の前後を使って正面からの見え方、山岳は(もちろん)スロープを使って横向きが見えるように…みたくレースの作りにも違いがあった気がするけど、アシスト/エースの対決はアングルの切り替わり?が激しかったかなと思う。わたしは回想の中学最後の試合でバランス崩して抜き去られる今泉が、いちばん情景をありありと想像できて好きでした。自分だけ時間が止まって置いて行かれる感じ。絶望と悔しさの顔が……。勝手な話なんだけど今泉くんには先があって、それは…才能とかそういう類のもので、今回のアシスト対決を見ながらそれが見えるなとか考えていた。IHの先にあるもっともっと広い世界大きい試合。

ここまでの展開でも圧倒的に異質な御堂筋が今泉と荒北の間から登場するのが…本当によい。ほんとに漫画で読んだ通りぞっとする御堂筋が新井さんの演技・照明・音もろもろ組み合わさり完成されていてすごいな~と思っていました。100人抜きの最後の1人のところとか、ヒメヒメが止まって通りゃんせになってさ…怖いよ……。

他いろいろ

冒頭前回ハイライトでの真波の「いいんちょー」が大好き

総北3年の絆(亀梨和也)

信号機って…いいよなあ!IHスタート前後

寒咲先輩、め、めろ~~~…

寒咲兄妹のアドリブが好きすぎて大はしゃぎした(幹:スカートばさ!!!→通司:おい!!!)

経験者だからね!キュピーン!←す…杉元くん……(今泉と杉元のエピをステで観たい、よ~…)

ほんとに群唱が好きで…

東堂さまことフクシくんのヒメヒメ終了後の滞ファンサ時間の長さよ

幹ちゃんはサブキャラだけど自転車オタク娘という名が与えられているので、彼女は自転車に乗らないのかなあとか思ってしまう わからない

→ここでする話ではないけど、物語に自分という存在が包摂されているか否かで言えば、やっぱり薄ミュ山南篇は自分に添った物語だったなあとか考えていた

大千秋楽の川﨑さんのあいさつよかったですね。ほんとうに漫画みたいな座組だな…笑

やっぱり島村くんは応援したくなる。本人の持つ光が坂道くんの限界突破力にすごく合っているなあと実感

また思い出したことがあったら追記します!3月もよろしくお願いします!